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みじかくも美しく燃えのchaooonのレビュー・感想・評価

みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)
3.6
妻子あるスウェーデン貴族の陸軍中尉と、美しい綱渡りのスターの不倫の末の駆け落ち。
実際にスウェーデンで起きた心中事件を基に描かれる悲恋の物語。
(冒頭で提示されるのでネタバレではないと判断します)

不倫というとドロドロしたものを想像してしまうけど、そんなものを一切感じないひたすらに儚く美しい2人の姿…✨

2人の後ろに絶えず広がる美しい自然の輝き🌿
包み込むような木漏れ日がなんとも柔らかい✨

草原で無邪気に戯れる姿も、夏の日のピクニックも、優雅なクラシック音楽に彩られて、なんとも叙情的な映画。
野の草や木苺などを黙々と食べる姿もなんか印象☘

不倫カップルの癖に喧嘩したあとのウジウジする姿が、子供みたいでなんか笑える。
男の方がちょっとずつ髭を剃っていくに従って、なんか彼女への甘え方も幼くなっていく。

貴方さえ居れば…という盲目的な想いに身を任せ、全身で愛し合う2人。
けれどやはり現実はそう容易いことなどなく、押し潰されそうな不安に次第に蝕まれ、2人の関係にも影を落としていく。

寒くなる季節に備えて編んでいた未完成の赤いセーター🧶
新しい季節すら迎えられなかった、刹那的な愛は「燃えると」というよりは太陽のように眩しく、やはり美しかったなぁ✨✨
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