遊

パピヨンの遊のレビュー・感想・評価

パピヨン(1973年製作の映画)
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脱獄ものとしては普通というか、「穴」と「抵抗」というこれ以上ソリッドになりっこない厳格な脱獄映画を観たあとだと全部ゆるく感じてしまうけど、主演のふたりの存在感とラストの音楽はどうしても心に残る

あまたの日本人俳優の中で渡辺謙がアメリカで気に入られた理由、顔をしかめる時の眉間の皺、笑う時の頬の皺と、左目の下の印象的なほくろ これらがスティーブマックィーンをなんとなく想起させるから説 急浮上

賞を獲るような「凄絶な演技」って役者の力だけじゃなくて、ボルテージの高い役どころに巡り合えるかというのもあると思うけど、ダスティンホフマンを見てるとどんな役でも凄まじい演技してくる 別格すぎる 足引きずらせたら誰も勝てない だからよく足を引きずる

有名らしいラストの音楽、久石譲のジブリの名曲たちのいいところを抽出してごった煮したみたいなメロディだった 順番逆だけど
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