leyla

パピヨンのleylaのレビュー・感想・評価

パピヨン(1973年製作の映画)
3.9
脱獄劇の傑作。長尺なので今まで躊躇してました。これが実話ベースの原作を映画化しているということに驚きです。

無実の罪で流刑地に送られてしまった怒りと憎しみが脱獄への執念に繋がる。パピヨンの生命力の強さに度肝を抜かれます。

胸に蝶のタトゥーを入れパピヨンと呼ばれる男(スティーブ・マックィーン)は冤罪で終身刑となり、仏領ギアナの流刑地に送られる。脱獄不可能な孤島から幾度となく脱獄を試みるのだが…

汗と泥にまみれた労働、独房や地下牢の劣悪な環境が壮絶!いつ死んでもおかしくない中、ゴキブリやムカデを食べてまで生き延びる執念たるや。マックィーンの死相のようなメイクが別人すぎて怖いぐらい。ボロボロの歯に真っ白な髪の毛での怪演でした。

パピヨンとは対照的な刑務所仲間のドガ(ダスティン・ホフマン)との友情が熱い。お互いの考え方は違うけれど、認め合っているのがいい。無言でも通じる男同士の絆。ラストに崖の上から見送るダスティン・ホフマンにウルッとしました。この役は脚色なのかな。

ジェリー・ゴールドスミスの音楽がラストに感動を呼びます。
leyla

leyla