このレビューはネタバレを含みます
無実の罪に着せられた男性の脱獄劇をめぐる半生ドラマと言えばいいのだろうか、そして友情の話でもある。
何に感心したか、
この主人公パピヨンの、諦めない心。この一言に尽きる。
一度脱獄して捕まれば2年の独房で、
2度目は5年間である。
どんな状況でも友達を売らず、諦めない。
若いダスティン・ホフマンに驚き。
あの時代のカッコ良さばかり印象に残っていたスティーブ・マックイーンの、独房でのリアルな表情に驚いた。
食事を減らされ、明かりも消され真っ暗な独房での朦朧とする表情やカメラアングルなど、ハラハラして見守った。
最後のシーンの島は、島からは出られないとしても、今までの中で1番自由そうに見えて、友達もいるんだから、ここで自給自足で楽しく暮らせばいいのに、と私なら思う。
それでも島から出ることをどうにか来る日も来る日も考えるパピヨン。無実の罪なのに、こんなところでくたばってたまるか、と思うにしても、その信念を貫くところが、静かに私の心に力をくれた映画だった。
私の頭の中の、スティーブ・マックイーンは小学生頃テレビで家族で見た、『大脱走』しかなかったものだから、今回、この映画を見て他の作品も見てみたくなった。
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今日近くの映画館でふとこの映画を上演していることを知った。
あいにく時間的に合わず、帰ってきたが、Amazonプライムで、ケチなので標準画質を購入、鑑賞。
かなり古い映画のはずが、壁にプロジェクターで映しても、画質が綺麗で驚いた。