セガール幹事長代理

花の魔法使いマリーベル フェニックスのかぎのセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

3.0
不死鳥フェニックスの500歳の誕生日を祝うべく、魔法少女マリーベルと人間の姉弟が妖精の国に向かうも、待っていたのはしょぼくれた七面鳥。
少年少女と七面鳥の艱難辛苦を描くスペクタクル超大作。

観た限り妖精の国に行く以外の場面で魔法少女が魔法を使用しておらず、人間に問題解決を丸投げしてるあたり斬新な印象を受けた。
肝心な時にポケットを失くす猫型ロボットや、暴力でしか紛争を解決に導くことができない餡麺麭男とは大きく異なる立ち位置だ。

wikiには魔法少女マリーベルは“子供たちにとっての「等身大のお友だち」「困った時の良き相談相手」”と記載され、あくまで行動の指針は『子供』にあることが伺える。
滅多に当たらない俺の考察が大当たりで胸が踊った。

その一方、“幼稚園児から小学校低学年辺りの低年齢層に向けた作品として作られて~”とも書かれており、『俺もうすぐ31なんだけど…』と絶望した。
等身大のお友だちください。

物語の核となる妖精ハンターのおっさんの影が薄すぎて妖精×魔法少女×人間の三つ巴の戦いに発展しなかったのがマイナスポイントだが、リメイクすると碌なことに成らなそうなのでそっとしといてほしい。

地球の運命はだれだれに託された系の映画を観て瞳を湿らす今時の若い子が観るべき作品である。