ねぎとろ

東京画のねぎとろのネタバレレビュー・内容・結末

東京画(1985年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ヴィム・ヴェンダースが小津映画の残像を求めて、小津の死後20年経った1983年の東京をふらつく。冒頭のナレーションで「彼の40余年にわたる作品史は、日本の生活の変ぼうの記録である。描かれるのは日本の家庭の緩慢な崩壊とアイデンティティーの衰退だ。だが進歩や西欧文化の影響への批判や軽べつによってではない。少し距離をおいて失われたものを懐かしみ、悼みながら物語るのだ」と語られ、私が今まで感覚で捉えていた小津映画の魅力を言語化されたと感じた。『東京物語』の50年代の東京、『東京画』の83年の東京、そして私が知っている東京。今の東京で東京物語の片鱗を見つけたくなった。
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