「混乱を増す世界に秩序を与える力を持つまなざし、世界を透明にしうるまなざし、それは今やもう不可能な視線なのだろう、小津にとってさえも⋯」
厭世的で悲観的、皮肉に満ちたヴィム・ヴェンダースによる、小…
ヴィム・ヴェンダースが何で小津安次郎を好きなのか、なんで海外で人気なのか、関係者のインタビュー…とか色々あって見ごたえあった。偶然ではなくて全部が計算されて出来ていたんだね、、笠智衆は自分のシーンは…
>>続きを読む小津作品の何がそんなに好きなんだろうと自分でも思っていたけど、ヴィムヴェンダースが全部言ってくれた。
「描かれるのは日本の家庭の緩慢な崩壊と、アイデンティティの衰退だ。だが、進歩や西欧文化の影響へ…
ヴェンダース監督が85年の混沌とした東京を失望の目線で表現、小津安二郎の世界はもうないのか?『男はつらいよ』のように田舎に行けば、まだあるんだけどなぁ。だから『PERFECT DAYS 』は浅草〜押…
>>続きを読むヘルツォーク氏の言葉が印象的。
ヴェンダース監督が夢見た古き良き“東京“は失われ、ネオン煌めく異国の地へと。
それでもなお、今も変わらぬ公園の桜に、自ずと日本の四季を感じてしまう。
小津先生によっ…
駅のコンコースで歩くのを嫌がっている少年を見て「これこそが東京のイメージだ、この街と人との親密さを私の映像は求めていた」と結び付けるヴェンダースが凄いし面白い。小津安二郎の墓石の文字が名前ではなく「…
>>続きを読む小津が映画を撮っていた時代とヴェンダースが撮ったバブルの東京は全く別物だけど、規則的で独創的でミニマルであったりとても日本的。
東京という都市自体が映画のセットの様だと外国人は言うが、確かにそうか…
ヴィム・ヴェンダースの目を通すと小津への解像度が上がる。人生そのものと同時に人間の習性を眺めているようだった。
"描かれるのは日本の家庭の緩慢な崩壊とアイデンティティの衰退だ。だが進歩や西欧文化の…
© Wim Wenders Stiftung 2014