ヴィム・ヴェンダースが小津安二郎への憧れから東京という街を記録するドキュメンタリー作品。
映画は小津の代表作『東京物語』の冒頭(当時の松竹映画のロゴから)から始まる。
そしてヴェンダース自身のナレーション。
「この世で映画の聖地があるとすれば、それは小津安二郎の映画であろう。」
しかし、この映画は現在(80年代当時)の東京と小津の映画の東京とを対比して進行していく。
ヴェンダースが見た現在の東京は、小津の東京とはかけ離れたものだった。
小津映画の名カメラマン厚田雄春や名優笠智衆がインタビューに出演。
外国人の視点からとらえた東京が異質な街に見えてくるのが面白かった。