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ダークナイトのMKのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.5
バッドマーン♫な陽気?なダークヒーローを真面目に取り沙汰したすごい作品。
日本でいうなら浦沢直樹さんが手塚治虫の鉄腕アトムをplutoで見事にリメイクしてみせたかのような鮮やかな新解釈だったのかなと思った…知識無さすぎてすいませんが。

とにかく、扱うモチーフはアメコミヒーローなのに、人間の本質というのか、善悪の境界線の引き方、あるべき姿に色々なものを突きつけてくる…光の騎士と暗黒の騎士。陰と陽とコインの表裏一体。

音響も映像もめちゃくちゃカッコいいのに、そんな初源的な問いかけを誰もが知るヒーローを別のフィルターから描いて問いかけてきてくれた。

絶対観ろと言われて本作…監督の真骨頂ともいえる時空間にまつわる知的操作はなかったけど、世界観の壮大さだけを知るには本作が重要なのとはよく分かった。

極め付けはヒース・ロジャー演じるジョーカーの素晴らしいこと!
善意ではもちろんないけど悪意とも言い切れないまさしくジョーカー。

カードゲームでジョーカーを手に入れた時の高揚感と背徳感。
社会生活やモラル前提とした時に手に入れては…あるいは芽生えさせてはいけない感情や損得勘定…そんなものをビリビリとくすぐってくる素晴らしい演技と存在感だった。

連休中に三部作みたい!
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