安田顕さーん 涙
名バイプレイヤー主演の地味だけどとても心温まる作品。
アイロン掛けの最中に観るという大変失礼な鑑賞スタイルだったけど、光石研さん主演の『あぜ道のダンディ』を彷彿させるとてもほっこりできる素敵な物語だった。
勤続25年、チェーン店のスーパーの店長にすらなれない45歳。
正しいことをするという社会の悪事にも手を染めることの出来ない超お人好し。
一方で血のつながらない娘2人をマルっと受け入れる男らしさの持ち主。
私は一体、何を闘っているのか?
単調な毎日、退屈な仕事。
何をどれだけ頑張っても変わり映えのしない日常を受け入れて、日々を積み重ねていく姿には共感さえしてしまう。
「僕だっていつも自分のことばかり考えてるよ」
誰かのことを自分ごととして考えて行動して空回りしてばかり…自問自答し続ける姿は勇ましくはないけれど、誰にでも優しくあろうとする誠実さも感じられた。
それでも人生の素晴らしい瞬間はいくつも描かれていたと思う。娘さんに関するやり取りや夫婦の関係はとっても素敵。
「小梅はとっても泣き虫だから泣かさないであげてね」
「なんかお皿に残りがちな…忘れ去られちゃいそうなそんなお菓子よね…地味でほっとかれがちだけど…食べてみると美味いんだなぁ…この良さ、あなたといたから分かった」
「たとえ世界が終わっても」以来の主演のヤスケンさんに泣かされちゃう、優しくて良い映画だった。
KEMURIの伊藤さん出ててびっくり…確かに色気たっぷり 笑