正義とは、正しいとは何なのか、正義をかざすことの脆さを炙り出すヒーロー映画の傑作。
2度目の鑑賞。前作から続投の安定感のあるキャストに加えてヒース・レジャー演じるジョーカーですよ。他にどの俳優があの役をあそこまで完璧に演じられるか考えたけど、思い付かない。ホアキン・フェニックスくらいなのかな笑
正義の裏には悪がある。『アンブレイカブル』でシャマラン監督も挑んだ状況的なテーマに加え、今作は正義を掲げるものの内的な弱さにも鋭く踏み込み、より説得力のある深いものになっている。ここで扱われているテーマは決してバットマンだけに当てはまることではない。だから『ダークナイト』。これは固有の名称ではなくて、同じような状況の普遍的な名称。
優れた演者、よくできた脚本、それを天才的な監督が撮ればこうなるのか。