ましろ

ダークナイトのましろのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
5.0
素晴らしすぎた…
あまりの素晴らしさに放送を観てからこの2週間ほどほぼ毎日ネットフリックスで観てます、笑

まず映像が美しい。色調といいカメラワークといい本当に素晴らしかったです。どのシーンで止めてもみごとな写真になる作品。カメラワークが素晴らしいとはこのことを言うんだなって感じました。

次はなんといっても俳優陣の演技ですよね!
特に伝説となったヒース・レジャー
本当に凄まじい演技でした。あまりの凄さにどう形容していいものか分かりません。
私は彼の生み出したジョーカーにすっかりどっぷりはまってしまいました。
そして幼い頃からずっと大好きゲイリー・オールドマン!
演技もお顔も最高だった!😍
ダークナイトの時の髪型とメガネが個人的に大好きすぎてかっこいいが止まらない😂
様々な役者さんが憧れの人に彼の名前を上げているということも納得!いつも本当に素晴らしい演技です。

最後はストーリー!
もう本当にストーリーが素晴らしい!!
このストーリーに欠かせないのはやはりバットマンの宿敵ジョーカーですよね。
このキャラクターは他の様々な映画に出てくるヴィランとは訳が違います。天才です!!本当に天才的なヴィラン。
だいたいのヴィランは辛い過去から世の中の不公平さや理不尽さに気づき嘆き行動を起こすタイプか、野心や金銭などが目的の、己の私利私欲で行動を起こすことが多いです。
しかしジョーカーは、世界を混沌の渦に巻き込むことが楽しくて行動を起こします。彼の犯罪計画は目を見張るものばかり。
そんなジョーカーを印象づける冒頭の強盗シーンは本当に素晴らしかったです。

ジョーカーは「正義」(バットマン)の存在を揺るがすある種哲学的な思想により、カオスを生み出すための事件を次々起こします。
この作品は一見バットマンVSジョーカーに見えますが、そうではなく、市民の正義・善の心VSジョーカー(カオス)だと私は思います。
多くのヒーロー作品ではヒーローVSヴィランで、特にヒーローとヴィランにフォーカスしたストーリーになっていると感じますが、ダークナイトはゴッサムを守ろうとする様々な人物、そして善と悪それぞれの市民が登場します。(そのため登場人物が多く始めは少し混乱しましたが笑)
バットマンだけでなくバットマンの周りを丁寧に描くことによってただのヒーローの物語ではなくなっているように感じました。
ダークナイトが市民の正義・善の心VSジョーカーであることが顕著に現れているのがハービーデントの事件とフェリーの事件です。ハービーの事件はジョーカーの狙い通りに進んでしまいましたが、フェリーの事件は完全に市民とバットマンの勝利でした。
ダークナイトでは、正義の在り方、善とは何かを今の時代問いかける素晴らしい作品だと感じました。

最後のゲイリーのセリフがめちゃめちゃかっこいいですよね!
ハービーの事件も、バットマンが"ヒーロー"ではなく、"ダークナイト"であったために勝利に終わりました。

こんなに惹き付けられて引き込まれる、新鮮な衝撃を受ける映画を観たのは久々でした😊
ましろ

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