あきら

ダークナイトのあきらのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
4.5
ヒースすげぇ…
とにかくヒースがすごい……
これこそジョーカーって感じすよ。

バットマンはさ、ダークヒーローという位置づけですが、本人のスペックよりも技術力と資金力、あとひたすら部下が有能だからこそ勝負できてるって感じする。

対してジョーカーは強くない。
特殊能力があるわけじゃないし、武器だってチープ。けどこわい。
強くないからこそものすごくこわい。
純然たる悪意そのもの、しかも人間という生き物を熟知してて、この人こそ本当に息をしてる人間なのかすら危ぶまれるレベル。
サイコパスとすら思えないくらい、虚像とか概念とか、そういうイメージ。
人間がどんな地獄を経たらこうなるんだって。

ツーフェイスの検事がああなるのは非常に分かりやすいですよね。
やっぱ善良な人ほど加害意識が薄い。
自分が加害者になるなんて、発想すらないんだろな。だからこそけっこう簡単に転ぶんですよ。
そういうの熟知してる。

たださ、ジョーカーとバットマンの在り方が本当に表裏で、互いが存在するためには絶対に相手を消しきることができないってレェゾンテェトル最高だなって思います。

それにしてもゲイリー・オールドマンがいると、いつ裏切るのか気が気じゃないので、先入観ってこわいですね。

とにかくヒース・レジャーのジョーカーをもっと見たかったな……合掌

「夜明け前はもっとも暗い」
あきら

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