菩薩

汚名の菩薩のレビュー・感想・評価

汚名(1946年製作の映画)
3.8
おめぇ本当におもしれぇやつだなっ!と俺の中の野沢雅子がザワついた。終戦後南米に逃れたネオナチがとか、それを追う諜報機関がとか、ネオナチ集団が秘密裏に収集してるウラン鉱石がとか、そんなんは全部添え物でしかなく、結局唐突に愛しちゃった相手に対しての思いを貫けなかった優柔不断な男が、自分でピンチに陥し入れた相手を自分で救い出して白馬の王子様になるってだけの超自己中ムービー、やってる事ほぼ江夏の21球。西郷輝彦にしか見えないクロード・レインズに対して階段でこそこそ囁くおかんはおそらく船場吉兆の元ネタ。「国旗を振りながら盗みを働く愛国心はただの偽善よ。」は前大統領支持者に聞かせたい名台詞。
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