harahetta

ぼくの国、パパの国のharahettaのレビュー・感想・評価

ぼくの国、パパの国(1999年製作の映画)
3.0
うむむ…これはなかなか腹立たしい展開の映画。
イギリスに住む、イギリス人の妻と6人の子供と暮らすイスラム教のパキスタン人の夫。
彼がもう昭和の日本の頑固親父そのもの。しかも時間が経つにつれ、さらに進化して独裁者ここに極まれり!のような。家族の中で俺が絶対!俺の言うことが正しい!逆らう奴には容赦しない!!っていう…。
こう書くとコメディ(笑)みたいだけど、現社会における宗教にまつわる軋轢や諍い、はては国々の価値観の違いを浮き彫りにしてます。いかに尊重しあうことが大事か。
でもこう書いてる私も私の価値観で書いていて、人によって受取ったものは違うのだろうな。

「この教えは人を差別しない。」と言ったそばから、インド人へ嫌悪感を示す男。
教えは素晴らしいのだろうに、受取手によって善いようにも悪いようにもなってしまう怖さを改めて痛感する映画でした。
harahetta

harahetta