品川巻

ボビー・フィッシャーを探しての品川巻のレビュー・感想・評価

4.5
若き天才としてチェス界に君臨してからの、親からの過度な期待、同年代の天才の出現、敗北へのプレッシャー...。
とんとん拍子に人生が好転するサクセスストーリーだけではなく、幼いながらの苦悩にも触れていた点が良かった。今となっては忘れてしまったけど、子どもにだって嫉妬やライバル心はあるよね。(藤井聡太先生もかつてこういうお気持ちだったのでしょうか)

チェス版の『リトル・ダンサー』と名高いけど、子どもの夢に対する父親の姿勢が真逆ではあるので、比較するのは難儀。
敵役の子が意地悪な面しか垣間見れず「勧善懲悪!!!」となりかけるところを、主人公の優しさのお陰でラストがほんわかテイストに仕上がっているのも特徴。
※ とにかく主人公が可愛い。
品川巻

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