映画ケーン

サムライの映画ケーンのレビュー・感想・評価

サムライ(1967年製作の映画)
4.8
ハットにトレンチコートという服装、フランスの美しい街、カッコいいモダンジャズが合わさり半端ない渋さが生まれている。
めちゃくちゃカッコいい。
人間離れした顔の神秘的なドロン。何を考えているのか全く分からない。
映像も絵画みたいな質感で不思議な感覚。

人の車に乗り、周りを気にしながらも全く動かない状態で鍵穴に合う鍵を探す(昔は鍵の種類が少ししかなかったらしい)。
映画はセリフが無くても、良い俳優と映像、演出、カッコいい音楽で充分、って分かる。

殺人を犯した後になぜ彼がトレンチコートや帽子を隠したりしなかったのが謎。自分の首しめてるだけじゃん。

主人公の心情描写が全く描かれず、俯瞰視点のみにで描かれる事により帽子を整えたりと動作の美しさが際立ち、観る者に完全に委ねられている。
その乾いた感じによって孤独感も際立たせている。
映画ケーン

映画ケーン