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真昼の決闘の8gのネタバレレビュー・内容・結末

真昼の決闘(1952年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

すげー!!アンチ西部劇。
終始ケーンがかわいそう。

主人公の保安官・ケーン(新婚)が5年前に捕まえたワルが、釈放されて帰ってきちゃう! 午後の電車が来るまでに仲間を集めなければ!
っていう、『七人の侍』みたいな流れで始まるのだが、この仲間集めがめちゃくちゃ難航する。
保安官代理のハーヴェイは待遇に文句言って(実際はたぶん怖くて)協力しないし、街のみんなも騒ぎを起こしてほしくないために、ケーンに街を出ろとすすめる始末。
子供たちは撃ち合いごっこで「死ね!ケーン」なんて言うし、本人がその場を目撃しちゃうし。その時のケーンの表情ったらない。切なっ。
嫁(グレース・ケリー)と元カノを乗せた馬車が素通りするシーンもよかった。だから切ないって。
そして結局ハーヴェイは1人で戦うことに。切なすぎ。
戻ってきた嫁の協力もありなんとか勝つけど、保安官バッジを捨ててケーンは馬車に乗る。す、すげえ……。

「男前で肩幅が広くても何も解決できないのよ」
「善と悪がはっきりしていても、人殺しには協力できない」
「正義なんてどうでもいい。別の生き方があるはずだわ」
アンチハリウッド!?
演技が芝居がかっているのが不自然なぐらい、人々の態度が生々しい。
上映時間と劇中時間をほぼ一致させる手法。
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