このレビューはネタバレを含みます
なんて哀しい…
名もなき怪物の
圧倒的な哀しみ。
原作を読み終えて、あまりの素晴らしさに
やはりこの映画は観なくてはならないなと
探しました。
確かにボリス・カーロフの方よりも
かなり原作に沿った内容です。
デニーロフランケンもカーロフフランケンも
とてもとても素晴らしかった。
でも、やはりこのメアリー・シェリーの名作は
この圧倒的な哀しみは
文章でなくては伝わらないな と
思いました。
文字の持つ力を感じる一冊。
美しい言葉が哀しみをより引き立たせる。
そして、永遠に答えの出ない問いを出されたような
そんな重石を心に残してくれました。
「おれは独りだ、独りきりなのだ。」