『死霊のはらわた』。冒頭も含めた死霊が迫ってくるシーンは独特の疾走感を持ち兎に角、恐い。言いようのない根源的な恐怖感があります。リメイク作品でも同様なシーンがありますが、やはり本家には遠く及ばない。今も尚、色褪せることのない本家の恐怖は必見です。
本編の死霊の悪質さは最悪と言っても良いでしょう。まぁ、生者を煽る煽る煽って騙す。そして、あのビジュアル。思わずオシッコも漏れそうというものです。
そして主人公「アッシュ」の情けなさやたるや。
本当にイライラしっぱなしです。心は非常に優しい彼ですが、基本的にはイザという時に決断できない超ヘタレ。恋人や友人達は彼と葬送にお別れできて良かったのかも知れません。このまま彼との関係を続けていたら、もっと悲惨でドロドロな結末を迎えていたかも。
…ラストはこの年代のホラーにありがちな『続くかも…?』を示唆する内容ですが、実際に続きます。「アッシュ」の成長物語(?)にご期待下さい。