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死霊のはらわたのなごhobbyのレビュー・感想・評価

死霊のはらわた(1981年製作の映画)
3.3
ホラーの金字塔とも呼ばれる『死霊のはらわた』シリーズの第1作目。監督はあの初代スパイダーマンシリーズを手がけたサムライミ。主演も彼の親友であるブルースキャンベルが勤め、この後のサムライミ監督作品には必ずと言っていいほど、カメオ出演するほどの仲である。また彼の最初の長編監督作品ということで前から気になっていてようやく視聴できた!


休暇で友人たちと山奥の古びた別荘を訪れたアッシュ。別荘の雰囲気は暗かったが、彼らはそこで楽しいひとときを過ごしていた。しかし、それも束の間、地下室で古びたレコーダーと不気味な書物を見つけたことをきっかけに彼らは死霊たちを目覚めさせてしまい、次々に犠牲になっていく。


内容はB級スプラッター映画で、ストーリーも薄く、ひたすら死霊たちに主人公たちが襲われるというもの。後半はほぼ悲鳴やうめき声でセリフがない。ただ、隙がないほど、怒涛にホラーな演出を畳み掛けてくるので最後まで飽きない。ほんとに今のホラー映画の元となったような要素が全て詰め込まれてるような作品で、この映画がこの後の様々な映画に影響を与えたことが分かる!
元々、この映画は低予算で作られたらしいが、カメラワーク、演出、死霊の造形等の工夫でそれを感じさせないのは、さすがサムライミ監督と言ったところ!
スプラッター映画のため、多少過激な描写もあるが、ホラー初心者でも見やすい映画となっていて、個人的には「これコメディ?」と感じるくらい、所々で笑ってしまった。ただ、これも冗談ではなく、続編から、ホラーコメディの作風になっていくのでその片鱗はあったということだろう。


気軽に楽しめるホラー映画なので、興味のある方はぜひ見てもらいたい作品である。
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