Yuto

インビジブルのYutoのレビュー・感想・評価

インビジブル(2000年製作の映画)
3.4
天才クズ野郎が透明人間になって大暴れ


とりあえずVFXは素晴らしかった。皮膚、筋肉、内臓、そして骨の順に透明になっていく過程(透明状態から可視化する過程はその逆)は視覚的にとても面白かったです。2000年の映画なので多少CGっぽさはありますが、それを補って余りあるクリエイティブな演出だったと思います。

ホラー映画らしく前半は割とスローペースですが、クライマックスはかなり激しいです。しかしケビン・ベーコン演じる透明人間が暴走し同僚を抹殺しだす辺りからラストにかけて映画のアラが目立つようになります。
せっかくサーモグラフィーのバイザーがあるのに上手く活用できてなかったり、ジョシュ・ブローリンのキャラクターは腹部に深傷を負ってその上フリーズされかけても温まった後は驚くほどピンピンしてるし、透明人間は火炎放射器で大火傷を負ってもダメージは無かったりと、いろいろツッコみたくなりました。

視覚的には一見の価値ある映画ですが、一方で大味な面も多々ある勿体ない映画でした。

2022年53本目
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