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ハイ・フィデリティのMのネタバレレビュー・内容・結末

ハイ・フィデリティ(2000年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます



主人公が、物語と同時進行で語り手をしている新鮮な冒頭。

これ、いい技ですね。慣れた頃には、もうこのロックな物語に入り込んでます。

レコードの魅力も溢れんばかりに伝わりました。
雇われ店員の2人も、客にロックの真髄を教える為にいる感じ。駄作だ、と店員に判断された曲は、客が買いたがっても絶対売らない(笑)

そんな2人を呆れながらも面倒見ている主人公ロブ。これまたクールで男前で、黒髪と黒い革ジャンが似合っててかっこいい。
ロブは人一倍独占欲が強く、元カノが他の男とセックスしたのを知った時、114分の中で間違いなく絶望の絶頂でした。笑

"運命の元カレ"を彷彿させるような、元カノ達に会って振られた原因を探ってく軽いスタンスが一変。
後半は展開が徐々にスローダウン。

浮気性のロブが、真実の愛を確信した女性、ローラに話す言葉。
『女の幻想に憧れて浮気していた。しかし幻想は、私生活、つまり現実が見えない距離だから美しいのだ。幻想は実体がなくて、現実とギャップが広がっていくから疲れる。君は部屋のあちこちに布のパンツを干している。実体があり、私生活が見えるから一緒にいて安心する。結婚してくれ』
確かこんなことを話していた。

浮気の根底にあるのは、独占欲ではなくて、他の女に抱く幻想なのか〜と納得。


愛情が形となって、物語全体がゆるやかにまとまっていき、最後にこの言葉で締めくくられる感じが綺麗だった。好きです。
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