巨匠リドリー・スコットの出世作
何年か前に一度観ましたが、そのときは正直あまり本作の良さが分からず、今回また気を取り直して再鑑賞しました。
改めて観ると、本作は純度100%の「ホラー映画」であることを思い知らされます。同じSF映画でも、『ジュラシックパーク』みたいに子供も楽しめるパニック映画でも、『プレデター』みたいに火薬と筋肉を楽しむアクション映画でもありません。
私が最初に本作を観る前はこの事実を理解しておらず、派手なパニックアクションみたいなものを勝手に想像しており、実際はそうではなかったことに対してギャップを感じて、あまりいい印象を持てなかったのですが、あくまで「ホラー映画」であるという前提で再鑑賞すれば、本作の恐ろしさと素晴らしさを実感できます。
あまりに有名な映画なので細かい内容については書きませんが、一つとても印象的だったのが、宇宙船を制御するAI「マザー」。登場人物たちが度々このマザーに意見を求めるシーンがありましたが、これ完全に現在のチャットGPTですよね(笑)。や40年以上前の映画が現在を先取りしていました。エイリアンよりむしろそこに一番驚きました。
2024年8本目
