サプライズ

エイリアンのサプライズのレビュー・感想・評価

エイリアン(1979年製作の映画)
3.9
アバター、前日譚

「エイリアン ロムルス」の予習。
リドリー・スコットと云えば、「テルマ&ルイーズ」や「最後の決闘裁判」みたいな、一風変わった人間ドラマのイメージが強く、実はスコットのSFものはこれが初めて。「ブレードランナー」も「オデッセイ」も、こんだけ映画見ておいて未だに見たことないんだよねぇ...。
まあそもそもSFが苦手だから本作もハマるか不安だったんだけど、かなりホラー色が強くて、しかもとても70年代の思えず、これぞ映画!って感じてすごく楽しめた。金字塔と言われるだけある。時代と技術が合っていない笑 45年前でこのクオリティ、そりゃ衝撃的だっただろうな...。

この特撮感溢れるエイリアンのビジュアルがもうたまんないんだよね。目がなく、口元がリアル。しっかりとした歯並びに、異常な唾液量。そして血液は金属や皮膚を溶かす強酸性。見た目から入り、身体的な特徴までも恐怖。こんな奴に出会ってしまったら、最期。見ている側も冷や汗が滴る。こんなゾクゾク、なかなか体感出来ないから本当に楽しかった。登場シーンが少ないのにこのインパクト。いやぁ、すごい。またエイリアンに出会うために、何度も見てしまうんだろうな。名作たる所以。

ただ、エイリアン以外のシーンは結構冗長で少し眠たくなった。終盤の畳み掛けも弱くて、ストーリー的にはあんまり好きじゃなかったかな。シガニー・ウィーバーを見ると「アバター」を思い出すのは、自分だけじゃないはず。後の2をジェームズ・キャメロンが撮ることも考えると、これはアバターの前日譚だったのか?と思ったり...。
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