まーしー

エイリアンのまーしーのレビュー・感想・評価

エイリアン(1979年製作の映画)
4.5
好きなシリーズのため何度目かの鑑賞。
『エイリアン:ロムルス』の予習も兼ねて。

45年前の作品とは思えないハイクオリティ。これぞSFホラーの金字塔。
エイリアンの特徴的な造形、フェイスハハガーやチェストバスターが登場するショッキングなシーン、そして宇宙船内の密室でエイリアンと対峙するスリルなど、どの部分を切り取っても強烈なインパクトを残す。

何よりも見せ方が上手い。
宇宙船のクルーがエイリアンに襲われる場面は、直接的な描写ではない。その様子を見ている猫の顔をアップで映すなど、観客の想像を掻き立てる手法が用いられている。
光と影を強調した演出は観る者の恐怖心を煽り、迫りくるエイリアンの存在に怯えてしまう。

シガニー・ウィーヴァーが演じるリプリーの冷静な判断と行動力が光る。
続編で「戦う女性」のイメージがついたが、本作はそこまでタフさが強調されていない。

最後の最後まで息の抜けない展開。
人間の醜さや科学の無責任さも描かれており、見るべきポイントも多い。
今後も名作として語り継がれる作品だろう。