凪

娼婦ベロニカの凪のネタバレレビュー・内容・結末

娼婦ベロニカ(1998年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

〚自分用メモ〛
邦題が内容と比べてチャラすぎると思う。内容は、史実に基づいた1人の女性の人生の物話。アマプラだけ原題表示なのはそれが理由?。

〔あらすじ〕
16世紀イタリア、女性が男性の所有物だった時代。父親が結婚資金を浪費、兄も出世できないという理由で、主人公ベロニカは家族を支えるため高級娼婦になる。この時代、高級娼婦だけが、女でありながら読書や教養に触れ、特権階級とも交流できる唯一の道。美しく読書好きで、母も元高級娼婦だったベロニカ。彼女は愛する人のため、また生きるために高級娼婦として成り上がっていく。しかし娼婦ゆえに上手くいかないこともあり…またイタリアにも戦争の影が近づいていた。

最後の展開、全て上手くいった風になっているが誤魔化されている気もする。
全体的な感想としては、この時代に女性として生きるのは大変だということ。まず、女として生まれたら結婚しかほとんど道がないのがキツイ。ベロニカみたいに資金不足、また別のことで結婚できなかったら、一発狙って娼婦になるか貧困しか先がないのは大変。あと、女だったら図書館に入れないのが個人的に1番キツい…(>_<;)。今の時代は勉強しようと思えば勉強できる。この時代に比べると得ようと思えば誰でも教養を得られる時代。「教養は財産」だという言葉が響いた。面白かった。この時代のイタリア、またベネツィアの歴史についてもっと知りたいと思った。

どんな時代でも強く生きようとする人間は美しい、
憧れる。
凪