日常がだんだん侵されていく映画なのかなと感じた。
1900年、聖バレンタインの日にアップルヤード女学校の生徒たちがピクニックに行った。ピクニック場所は「首括り岩」という物騒な名前の岩山の近く。マリオン、ミランダ、アーマ、イーディスの4人でその岩山へ行ったが、戻ってきたのはイーディスただ一人だった。
「日常/非日常」の対比がある。女学校、ドレス、コルセット、温室などが日常。岩山、森にいる動物、赤い雲などが非日常。
演出がいいな。現実と非現実の境界線を綱渡りしているような感じ。ちょこちょこ映る動物も非日常感を出しているのがいい。
「ラストウェーブ」でもこのような不気味な演出が目立った。この見えない恐怖は「CURE」のように人の想像力を利用している。
ちょくちょく顔に見える岩を写したのはおそらくわざと選んだろうね。こういう説明しがたい現象が起こると、関連付けたくなるよね。心霊スポットで写真を撮ったら、何でもないものが幽霊に見えたりすることと一緒。
未解決事件も何かと怖いイメージがある。「四日市ジャスコ誤認逮捕死亡事件」とかは防犯カメラに映った顔がめちゃくちゃ怖いと話題になった。「便槽内怪死事件」とかあれも物理的に考えればめっちゃ謎。わからないって一番怖いなと、この映画でも思わされた。
この世には説明できないものがあるから、こそこの映画の魅力を引き立ててるのかなと思った。
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