誰にも認めてもらえない売れない画家だったヒトラーの才能を唯一認めたのがユダヤ人の画商だったとはとても皮肉。
この画商、一癖も二癖もある。ジョン・キューザックが演じてとても良かった。彼の言葉に翻弄されるヒトラー。彼が本気なのか、それともそそのかしているだけなのか良く分からない。ヒトラーも絵を認めてもらいたくてユダヤ人の画商に諂う一方でユダヤ人を糾弾している。その矛盾。最後まで絵を認めてもらいたかったのか、彼が蒔いた種によって画商がどうなったか。それを知った時ヒトラーはどう思ったのだろう。
画商の奥さんや愛人は凄くきれいな人だった。