Tちゃん

ロミオ&ジュリエットのTちゃんのレビュー・感想・評価

ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)
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ディカプリオ演じるロミオが初登場する海辺のシーンの美しさに脳がドロドロになった。
台詞は古典的なのに舞台をそのまま現代に移したチグハグさを押し切る派手な映像と演出で、いつも過剰に賑やかなバズ・ラーマンの作品も、昨今は実はかなりスッキリしているんだな……と思わせるほど大胆な作りの映画だった。
例えば本作、ムーラン・ルージュ、グレートギャッツビー、エルヴィスなど、有名すぎてあらすじが周知な話や映画冒頭であえてオチを明らかにしている話でも、映像の面白さやサスペンスの盛り込み方で見応えたっぷりにして飽きさせず、わかっているはずのラストシーンが来るのを待ち遠しく・そして胸を切なくさせてくれるバズ・ラーマンの映画の凄みを改めて知った。