mitakosama

クレージーの 無責任清水港のmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.4
クレイジー時代劇第三弾、清水の次郎長物。
植木等が追分の三五郎。清水の次郎長がハナ肇。
谷啓が森の石松。もうキャスティングだけで面白い。
あと大政が平田昭彦ね。

スリに縄抜け、インチキサイコロのC調三五郎が可笑しい。
設定と違い次郎長の子分でなく風来坊になってる。無所属でどこにも義理人情が無いので常に自由気まま。
そんな三五郎と石松がコンビで行動する。いわばバディムービー。植木・谷の黄金コンビ。

次郎長一家と争う勘助一家が用心棒(藤木悠)を雇い三五郎に対峙するが返り討ち。
更に強い用心棒(田崎潤)は安田伸・石橋エータロー演じる兄弟の仇でもある。
勘助組で賭場荒らしをする三五郎・石松。
石松を破門にして勘助組と全面喧嘩になる次郎長組。
用心棒を倒し、組の喧嘩を仲裁に入る三五郎。

とにかく、三五郎が走る走る。まさに韋駄天。この頃の植木等は体張ってるよなぁ。

「世の中間違っとるよーー」の歌は時代劇バージョン。この曲はアレンジがビートルズっぽいんだよね。

数年後、唯一のクレイジー続編映画が作られるのもこの清水港だけ。監督の坪島孝もお気に入りだったそう。ギャグも切れてるし面白い。
mitakosama

mitakosama