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戦争と平和のmanamiのレビュー・感想・評価

戦争と平和(1956年製作の映画)
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ナターシャ登場シーンの愛くるしさ! その後もずっと、ヘアスタイルもドレスも可愛い〜。オードリーヘプパーンは史上最もパフスリーブの似合う女性です。それに表情も仕草も本当にチャーミング。「人間が考え出した楽しいことリスト」は素敵だけども、戦争は入らないでしょ。
「平和」の対義語が「戦争」だと初めて知った時、小学生の私は恐怖を感じた。平和の対局に戦争があるということは、「戦争」の中には「平和」の要素がないという意味か、戦争とはそんなに絶望的なものなのか、と。
そんな私が予想していたよりはるかに、この作品は戦争の恐ろしい描写が少ない。やっと戦地のシーンになっても、どこか長閑と言うか緊迫感がないし、戦争そのものより、戦争の周辺を描いている。さらに言うと前半は特に、運命の人だとか別れるだとか、色恋沙汰の方に重きを置いている印象。
そんな中でも、舞踏会で近寄りがたく見せようと必死だった少女が、戦争を通して、家族を精神的に支える女性にいつしか成長していく様が逞しい。
ロシア軍の司令官が時々、塚地武雅に似てる。

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