観々杉

ゴーストワールドの観々杉のレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
4.7
テリー・ツワイゴフによるアメコミの実写化。登場人物達は皆風変わりで社会規範から外れた者ばかり。序盤から中盤にかけてはコメディ中心に進むが、後半には人間関係のバランスの崩れによる深刻なシーンが段々と現れてくる。解釈を巡り様々な議論が交わされるラストシーンの喪失感が作品を引き締める。アメリカの田舎のサブカルチャーとの付き合い方について覗き見れる所も楽しみの一つ。本作はネットの発達によって社会に馴染めない層が可視化され一般化した現代日本から見ると、余計に親しみを覚えやすい。ファンシーで砕けた雰囲気の名作。
観々杉

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