ゴーストワールドのauaiのネタバレレビュー・内容・結末

拗らせ少女、等身大映画

前情報なしでポスターが可愛いって理由で観た。2人組の話かと思ったらそうでもなかった。

高校卒業して自分では子供じゃない、大人だって振る舞うけど子供の部分はまだまだあって、絶妙な世代特有の息苦しさが描かれていた。

理想の自分・「常識」への違和感・「ダサい」への嫌悪感、行動するけど何やってもなんだか歯車が合わない感じ、もどかしくてちょっと思い出したくないことを思い出させられた。ああいう気持ちは何歳になっても鮮明に思い出してしまうらしい。

髪を染めてみたけどやっぱりやめて、就職もしてみたけどやめて、恋もうまくいかなくて、八方塞がりになって。大体の人はなんとか働いたり丸くなって「普通」に生きるけど、思うがまま旅に出た彼女をみて当時の10代は希望になったのだろうか。希望というより1人じゃないって心の支えになったのかな。