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ゴーストワールドのkoheiのレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
3.9
青春時代に誰もが経験したこじらせや中二病を、こんな感じでコメディとして昇華してくれる映画は尊い。めちゃめちゃにメンヘラやないか‼︎ と中盤でツッコむに至るほど、主人公のイーニドがすんごいこじらせ女子だったのだけれど、そんな姿がたまらなく愛おしいのだ。質感としては『レディ・バード』にかなり近い作品だと思う。主演のソーラ・バーチの微妙な表情の変化とかそれこそ“メンヘラ感”が凄まじすぎて(要するに演技がうますぎて)これはレディ・バード超えてきてるわ(むふふ)とひとり興奮するも、いやいや、『レディ・バード』もめちゃくちゃクレイジーな映画だったよ、と思い出して、まぁ結局「似てるね」ってことで解決したんですが。とにかくラストがいい。もしも、自分には何もないと思っている人がいたなら、「終着点」なんて言葉は無視してああするべきだ。
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