劇中に漂うこの独特の空気が好きで、何回も見てしまう映画の1つ。変わらなきゃならない自分と変われない自分との狭間で揺れ動く感じがこれまたイイ。一歩がなかなか踏み出せなくて大人になりきれない感じも。斜め上から目線な思春期特有のあるあるも見ていて面白い。個人的には、ヲタクの中年を演じるブシェーミ氏が、たまらんくらい人間味溢れていてかなり好き。虫の居所が悪い時に車の前をゆっくり横切る家族に「チンタラ行くんじゃねーよ！催眠術にでもかかってんのか！」って逆ギレなセリフは何回聞いても爆笑。古き良き町もそこにいたあの頃の自分もまるで幽霊みたいにいつの間にか消えてしまうような、そんな儚さもある不思議な余韻の映画。劇中の音楽がまた素敵
