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ヒルズ・ハブ・アイズ2の消費者のレビュー・感想・評価

ヒルズ・ハブ・アイズ2(2007年製作の映画)
3.5
・ジャンル
ホラー/モンスター

・あらすじ
ニューメキシコ州の砂漠地帯に位置する軍事地域、通称“16区”
2年前この地では旅行中の家族が失踪し半数が惨殺されるという痛ましい事件が起きた
それを受けて陸軍は掃討作戦を開始、犯人であるとある“一家”の棲む廃炭鉱への監視装置を設置するよう極秘の任務に当たっていた
その最中、通信機が故障した為に何も知らず訓練中のサージ軍曹率いる新兵達が機器を届けに行く事に
しかし彼らが到着するとそこにいるはずの博士達や大佐は不在
そして無線からは助けを求める何者の声が…
一行はかつて核実験の行われた丘を登り救助に向かうのだが“一家”の魔の手により1人また1人と隊員達は殺されていき…

・感想
15世紀頃スコットランドに実在したとされる食人と近親相姦を繰り返した人物ソニー・ビーンとその家族をモチーフに製作されたウェス・クレイヴン監督による「サランドラ」シリーズ
今作はそのリメイク版の2作目にあたる

前作同様、開始早々にタブー描写が流され次々に人々が殺されていく中でのゴア描写もしっかりとしていた
一般人でなく軍人が相手となっている事でアクション色が高まっている点も好みが分かれる所だろうけど個人的には嫌いじゃない
ただ登場人物が多い割にそれぞれの人物像が浅くしか描かれないし、その割にはゴア描写や不快描写もじっくりと見せてくれる訳ではないので少々物足りなかった
特に食人一家唯一の善良な男はもっと掘り下げて欲しかったしせっかく奇形なのに個々の特徴も僅かにしかなかった点は惜しい

また反戦的な世界観は前作から引き継がれているもののそれが面白さにあまり繋がっていなかったのも勿体無い印象
序盤での軍曹と訓練兵達が繰り広げるザ・アメリカな軍のアホなノリもどうせならもっと続けて欲しかったかな

全体的に何が描きたいのかがボヤけたまま終わってしまったのも良くなかった
ドラマ性に比重を置かないならゴアや不快描写にもっと走るべきだったし、そうしないならドラマ性に深みを持たせるべきだったし…
一家のビジュアルは良いんだけどね…
まぁその内、原作の方も観てみます
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