日曜の朝からぐったりした。
戦争映画の大傑作。
前線の塹壕で出くわした敵味方兵士3人をめぐる物語。
「銃を持っているは俺だ。
だから俺の言うことをきけ。」
片方だけが銃を持つと、持っている方の力が絶対的になり、両方が持つと均衡する。
だから、両方銃を持つ。平和のための、正義のための銃なのだ。
一度持ったら降ろせなくなる。降ろした瞬間にやられるから。
そして何かの拍子に発砲してしまう。
やられたら、やり返す。やり返されたら、またやり返す。気がつくと、平和も正義もどこかに消えている。
「最初に手を出したのはおまえだ。」「いや、おまえこそ。」もう、どっちでもいい。
東京の朝の満員電車でスマホを持つ肘が当たる、当たらないでケンカが起こる。当事者たちは異様にエキサイトする。そんなことで摑み合いになる。それも当事者目線では「正義」のぶつかり合いだ。そんな光景がダブって見えた。
「中立者」なる国連の振る舞いが一番キツかった。「人道支援」を目的とするのなら最初に取り除くべきは死の恐怖なのではないか。言われなくても分かっているだろう。でも出来ない。もう何もかも限界なのだ。