柳沢きみお先生のファンなので原作は全シリーズ持っており
勇介と圭の関係を長年追い続けてきた。
映画はどうせ原作とは別物だろうし
見てもモヤモヤするだけだろうと思ってあえて見ずにいた。
今回の放送も見ないつもりだったのだが
どんな感じかだけちらっと……と思って見たら
ついつい最後まで。
人気漫画の映画化というと
ストーリーが全然変わってしまってつまらなくなったり
映画監督の芸術性が押し出されて退屈な場面ばかりになったりもしがちだが、
この映画は「いい場面」の数々をこれでもかと次々繰り出し
とても濃い作品になっている。
原作では勇介と圭はすれ違うことが多いのだが、
この映画では同居人としていちゃいちゃするシーンも豊富だし
バチバチに喧嘩するシーンもあるしで、
原作での欲求不満が存分に解消できる内容にもなっている。
杉村さんがいい人すぎ。
中山は序盤からぶっ飛んでいる。
薬師丸ひろ子の魅力も存分に出ている。
原作漫画のカラーイラストで圭が着ているような衣装も
続々と登場していて凄い。
この映画を見て気に入った人は
「新」「続」「21」とシリーズが続く
原作漫画をぜひ読んでほしい。
勇介と圭の将来がそうなるのかと驚くことだけは間違いない。
※2020.7 BSプレミアム。エンドロールなし123m。