コブラ

ステート・オブ・グレースのコブラのネタバレレビュー・内容・結末

ステート・オブ・グレース(1990年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

先に鑑賞した「カラーズ 天使の消えた街」とカップリング販売された廉価DVDにて。

こっちは観たことあったはずだけどこんな良い映画だったっけ、、、。
というか内容全然忘れてた。


幼馴染達が仕切るアイリッシュギャングに警官となったショーン・ペンが潜入する。

潜入先の組織や人間達への愛着と、警察官としての己の立場に板挟みになる、という今では一大ジャンルと化した構図の取り込みは結構早いのでは?
(こないだ買った同人映画本「刑事映画クロニクル」に寄ればこの手の映画の始祖は1949年『白熱」らしいけど)

幼馴染ギャングをゲイリー・オールドマン、その兄でギャングのボスをエド・ハリス、抗争に巻き込まれて殺される親友をジョン・C・ライリー、元カノをロビン・ライトって事でかなり豪華な布陣。
正直あまり印象に残らないんだけど劇伴はエンニオ・モリコーネ。

ゲイリー・オールドマンの青い狂気はブラピは影響受けてんだろってくらいブラピっぽいし、「エドハリス的」ボスがエド・ハリスにはやっぱり似合う。

認知度が低い理由は多分、ギャング映画として同年に「グッドフェローズ」があり、身分秘匿捜査映画としは翌91年に「ハートブルー」がある事に加え、主演のショーンペンがイマイチ冴えない事かもなあ。

平場の演技もなんか軽いし、銃器扱いが下手。いちいち発火にビビってる感じで萎えるんだよね。
リアルにはこうだろう、と言いたいところなんだけど、敵役のエド・ハリスは堂々たる扱い。
とても勝てるとは思えんのですよ。


それ以外はニューシネマ的ビターなエンディング含めてほぼ文句なし。
傑作かと。
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