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スワロウテイルのkoheiのレビュー・感想・評価

スワロウテイル(1996年製作の映画)
3.1
"円"が世界で一番強かった時代。一攫千金を求めて日本にやってきた移民達は、街を"円都(イェン・タウン)"と呼び、日本人達は住み着いた移民達を"円盗(イェン・タウン)"と呼んで忌み嫌った。これはそんな円都に住む、円盗たちの物語。


漫画原作じゃない映画でここまで世界観が凝られている作品を見たのは初めて。多言語を話したり、様々な人種の人が出てきたりして、
かなり幻想的だけど実際にありそうな、ファンタジーでありながらリアルな世界観。また撮影場所も様々だったらしく、"日本だけど異国感"が随所に漂う。
この映画はキャラクターがかっこいい。特に江口洋介と渡部篤郎がかっこいい。謎のある2人だったのでもっと見たかった。

こうゆう独特な世界観ってめっちゃ好き。
だけど、好きだから故に独特な世界観を持つ作品はいろいろ見てきた。それは特に漫画でのことだったけど、そうゆうのと比べると少し物足りない部分もある。というよりも単にファンタジーとリアルが混ざってくることに気味悪さを感じてしまったのかもしれない。リアルな問題を突いてるのに結局はファンタジーだから説得力がないというか。


岩井俊二作品嫌いじゃないので見続けてるけど、次はおとなしく『リリィシュシュ…』を見ましょう。
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