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スワロウテイルのぴーとのレビュー・感想・評価

スワロウテイル(1996年製作の映画)
4.5
監督もキャストもほぼ日本人でありながら日本語中国語英語が入り乱れて邦画であって邦画でない不思議な映画。
日本だけど日本じゃないここは円の街”円都(イェンタウン)”。
円を求めてその日暮らしをする”円盗(イェンタウン)”と呼ばれる人たちの物語。

久しぶりに観たけど世界観がすごい。歴史のどこかでなにかが違っていたらこんな世界になっていたのかなというパラレルワールドを観ているかのよう。
千円を1枚両替機に入れて10枚返ってくる錬金術をえらくうらやましがって観ていた気がする。

若いChara演じるグリコがとても魅力的。
Charaの歌声が奇妙な世界観を作り上げる仕上げの隠し味のような役割をしている。

ちょいグロ成分もあり、「え?なにこれ?戦争?」っていう暴力的なシーンも多数。
殴って倒れた人の腹の蹴り方がなんともヘタ?なのが気になった…数回蹴ってたけど遠慮が見えるというか…あれだったら殴るだけのほうがよかったのでは…?

極悪非道な悪の親玉の登場しときながら実はいい人だったり奥深いキャラを持ってるリョウ・リャンキ。
彼はあのまま死の橋を渡り切ったのだろうか?…それとも…
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