NHKが放映した最初の国産セルアニメーションシリーズ、もはや40代以上とアニメ好きには説明不要の名作アニメ総集編映画。
全26話を123分にまとめており、テレビ版の監督である宮崎駿はこの総集編に反対しておりクレジットされていない。
あらゆるアニメーターに影響を与え、「天空の城ラピュタ」や「ふしぎの海のナディア」も今作の続編の企画が元になっていると言われている。
名探偵が現れるまでは「コナン」といえば今作だったらしい。
そんな名作、個人的はそこまで好きではない。
おもしろいとは思うが、初めて見たのは10歳の時で、当時はまっていた犬夜叉やナルトに比べたら「うーん、古い。」というのが子供の素直な感想だったし、今ではアニメアクションの楽しさはわかっても、どうしてもラピュタの劣化版にしか思えず、オンリーワンな作品としての魅力は感じられない。
そしてこの無茶振りな総集編も、これだけを見ればたぶん違和感のないようにうまくはまとめているがコナンやラナを好きになる前にストーリーが終わってしまうだろうなってほどに1つ1つのエピソードが薄い。
正直、今作の魅力はストーリー構成ではなく各シーンに込められたアニメーターの演出の遊び心や作画の気合いの入り方だと思うので、それをバッサリカットした総集編に意味はないと思うのだ。
でもコナンを見たいと思ってるが26話もあの古いアニメを見るモチベがない、なんて人にはコナンのストーリーをわかりやすく知れるようにはなっている。