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レインメーカーのharu3uのネタバレレビュー・内容・結末

レインメーカー(1997年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

主人公は理想に燃える若きロースクール卒業生。そんな彼の初舞台は、保険金の支払いを拒否された貧しい家族のため大企業を相手取るものだった。

“レインメーカー”とは“雨が降るように大金を稼ぐ弁護士”のことを指すそうで、主人公ルーディの雇用者や法廷で出会った企業弁護士がまさにこれ。彼は真実が歪められ社会的弱者が泣きを見る現実にぶつかり、弁護士の正義に疑問を持ち始めます。

ルーディの初々しい正義感や依頼人に寄り添う姿勢は、青春ドラマのように爽やかで好感度大。だからこそ、ラストの弁護士を辞めるという選択は悲しいな。
彼はこの先弁護士業を続け、修羅場をくぐり駆け引きを覚える中で、自身が越えてはいけない一線を越えることを恐れていた。けれどやっぱり、皆が皆いつか堕落するとは思いたくないものです。身近にあの裁判官のような、立派なお手本もいたんだから。
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