スローモーション男

オールウェイズのスローモーション男のレビュー・感想・評価

オールウェイズ(1989年製作の映画)
4.0
 スティーブン・スピルバーグ監督作品
来年の『フェイブルマンズ』公開までにスピルバーグ全作品を再鑑賞します!

唯一、観ていなかった作品。というか近所のGEOで4年前借りたが、再生不良でまったく観れず後回しに…。観れた!

あまり良い評価を聞きませんが、率直に悪くない作品でした。
『ジョーと呼ばれた男』のリメイクで山火事消化隊のパイロットとその彼女。
パイロットの男は事故死し、幽霊になって彼女と新人パイロットを見守るストーリー。やっぱり『ゴースト/ニューヨークの幻』に似てる!

でもスピルバーグが作る恋愛映画は一般的なものと違います。幽霊の主人公は何もできないんです。恋人に触ることも話すこともできない。これが好きな人に話しかけられないような非モテ男に見えるんです!僕も寂しい想いをしました(笑)

『ジョーズ』『未知との遭遇』でスピルバーグの分身を演じたリチャード・ドレイファスがこの映画でもスピルバーグを演じてる。ホリー・ハンター、ジョン・グッドマン、そしてオードリー・ヘップバーンの演技。ヘップバーンが出てきたときの存在感と儚さが素晴らしい。

山火事シーンの緊張感やコメディなシーンもさすがです。
ただ、スピルバーグはやっぱり恋愛映画苦手なんだなと感じました。『ウエストサイドストーリー』もそうだし、子供の気持ちで映画を撮ってるから、大人な恋愛は疎いように感じました。

でも全体的に良くてラストも切なく希望もある終わりかたで良かった!