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イタリヤ式奇跡
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『イタリヤ式奇跡』に投稿された感想・評価

4.2
遥か彼方の大昔、ってまるでこの作品の原題をそのまま地でいくような出だしですが、そんな大昔にテレビの洋画劇場で観て、その魅力に魅了されたまま約半世紀が過ぎて…
 私は物事をヴィジュアルとして記憶して映画館のスクリーンで観ているように記憶を目の前に再現している(=それが即ち私にとっての記憶)のだけど、この映画の童話の中で繰り広げられるようなエピソードのいくつかは今も目の前に見えています。特に城の長い長い廊下…廊下と言ってもあれですよ、普通のお家の人が二人もすれ違うのが精一杯の幅ではないですよ、体育館が延々続くみたいなそんな柱が立ち並ぶ廊下を、大きく膨らみ広がった時代もののドレスを着て泣きながらでも豪快極まりなく走るソフィア・ローレンの姿。それが見えています。
 無類の面白さ可笑しさを持ち、人の愚かさや優しさ愛しさなど様々な面を見せてくれるこの作品を、何十年も観たい観たいと思い続けているのです。
 それにしても昔の洋画劇場ってなんて豊かな時間だったんだろう。もちろん尺をカットしたり完全な形で作品を届けているわけでは無いにしろ…昔は良かったなどというつもりは毛頭無いけど、今、過去の良さをきちんと今に伝える努力は本当に必要なのではないかな。
DM。25-39。イタリア語版、字幕なし。監督はフランチェスコ・ロージ。冒頭の白い野生馬を馴らすシーンなど迫力満点。でもびっくりするのは空中浮遊。聖ジュゼッペ・ダ・コペルティーノはまさに空中浮遊の奇跡で知られる人。ロージはトトを考えていたらしいけど、プロデューサーのカルロ・ポンティから国際的な知名度が足りないと却下されたらしい。でも今から考えればトトならドンピシャだったのにとは思う。

この不思議な話はナポリの作家ジャンバッティスタ・バジーレの『ペンタメローネ、五日物語』によるもの。ナポリ出身のロージだからこそ関心を持ったのだろう。バジーレの『五日物語』はマッテオ・ガッローネも2015年に映画化している。でもこちらは1967年の映画化。そしてナポリのスター、ソフィア・ローレンを主役にしてみごとなナポリ女イザベッラを演じさせようというのがポンティの狙い。だから相手役はオマー・シャリフ。1965年の『ドクトル・ジバゴ』の世界的なスター。

聖人が空を飛ぶだけじゃなくて、魔女が出てきて呪いをかけたり、騎士の馬上槍試合のシーンがあったり、花嫁選びの皿洗い競争があったり、寓話的な奇譚が盛りだくさん。だから原題は「C'era una volta...」(昔々あるところに...)。

みごとなのがロケーションとエキストラ。ロケーションがすばらしいのは、南イタリアのプーリャ州に広がる広大なタヴォリエーレ平原。そして世界遺産にもなっているパドゥーラ修道院が王子の王宮として用いられ、民衆を集めての大結婚式パーティのシーンなんて最高にリアル。スパゲッティというのは、なるほどご馳走なんだよね。ああやって手で食べたんだよねというのがきっちりと描かれているのがうれしい。

そもそも小麦粉を一袋渡して7つのニョッキを作ってもらえという謎かけからしてわけがわからないし、7人のお姫様がでてきたり、7日以内に結婚しろとか、いかにも意味ありげな数が出てくるのも、それなりに面白い。

さらに面白いのはセリフがスペイン語とナポリ語とイタリア語だというところ。まあスペイン支配下のナポリだからスペイン語なんだけど、ナポリ語はかなり本物でさすがにすべては聞き取れないけどおもしろい。国際スターを登場させているからもちろん英語版もあるわけですが、ぼくとしてはやっぱりイタリア語版がいい。ナポリ方言がきついけど、そもそもバジーレだってナポリ方言で書いているわけですからね。

とはいえ、ベネデット・クローチェがイタリア語に訳すまであまり知られていなかったのいうのもまた事実。意味がわからないと面白くないというのもある。だから英語版もいいわけですが、イタリア語版も捨てがたいというところ。

いやあ、ロージの映画はおもしろい。そのうちロージ祭りをやらなくちゃね。何枚か円盤が積み重なっているからね。

映画はここに全編アップされてます。ただしイタリア語版。さがせば英語版もあるみたい。
https://www.dailymotion.com/video/x95ka2y

このサイトにいろいろ説明がありますね。いいですね。
https://inagara.octsky.net/itariyasiki-kiseki
ジャンバティスタ・バジーレによる説話集「五日物語」から想を得たトニーノ・グエッラの原作をグエッラほかがj脚色、フランチェスコ・ロージが監督したファンタジー。王子と農民の娘が、魔女の力を借りて結婚するまで。ロージのハッピーな異色作。