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007/カジノ・ロワイヤルのrakoponのレビュー・感想・評価

007/カジノ・ロワイヤル(2006年製作の映画)
4.5
スペクター鑑賞後007の世界観の余韻に浸りまくっている今。
人生2回目のカジノロワイヤル観ました。
ものすごく切ない愛の物語だったのは覚えてるけど、後半は特に胸が締め付けられる想い。
そして鑑賞後にまたサム・スミスの「Wraitnig’s on the Wall」きいて涙が…。

クレイグのボンドはクールでセクシーでありつつも、とてもダークで哀愁が漂う。
クレイグのキャラクターがそうさせてるのかもしれないけど、どっちにせよ私は今のボンドシリーズはかなり好き。

クレイグがボンド役に決まった時、原作とはかけ離れた外見からバッシングの嵐を受けた。
そしてこの作品で世間を黙らせるどころか、喝采を浴び、商業的にも大成功した。
その後ロンドンオリンピックのオープニングを飾るなど市民権を得たけど、全てはこの作品から始まる。

序盤の追討劇は、障害物を肉体ひとつで乗り越えて走りまくる、パルクールの第一人者、セバスチャン・フォーカンとの一騎打ち。
肉体派ボンドの生々しいアクションで一気に作品に引き込まれる。
カジノロワイヤルが始まるのは中盤から。
ボンドガールのエヴァ・グレーンを連れ、頭脳戦を乗り切る。

そして終盤は、涙なしには見れない。
007というと「スパイ・アクション映画」という枠に括られがちだけど、この作品は時に脆い、人間味溢れるボンドが描かれている。
基本的に女性とは一時的に楽しむもの、をモットーにしているボンドが深い愛を知る本作は、クレイグのボンドシリーズの中でもかなり重要な作品です。

スペクターを観る前に、または観た後に、もう一度観賞してみてください。
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