〈現代のおとぎ話〉
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現実の世界が舞台になっているけど、実際にはこんなに完璧な主人公もいなければ、こんなに完璧な会話もないはず。
でも、いわゆるアメリの現実逃避をするクセは、退屈な現実世界からちょっとしたことでもいいから小さな楽しみを見つけるための方法だったんだと思う。
アメリの境遇はかなりおかしなもので、アメリには心を開ける人がいない。でも、おとぎ話のキャラクターのようにユニークな人に囲まれている。
アメリがさりげなく人に関わっていくのは見ていて面白かった。個人的には、同じアパートのおじさん(八百屋のおじさん)の部屋に合鍵を作って忍び込むのが大胆で笑った。不法侵入しているのに、堂々としていて手際も良くてスパイみたいだった。
向かいのアパートに住んでいる(?)おじいさんが好き。
おじいさんの絵の水を飲む女の子は最終的にどんなかんじに仕上がったのか見てみたい。きっとアメリのような女の子になっているのだと思うけれど…
優しいおじいさんだった。
映画のどのシーンを切り取っても絵になるようなおフランスな雰囲気が漂っていて、とてもお洒落な映画だった。
フランス映画には独特の展開にナレーションが入ることが多い気がする。
私も自分の周りに目を向けて楽しいことを見つけていきたい。そして、ひとり暮しをするようになったらアメリのようなお部屋にしてみたい。
旅行に行けない人の代わりに、自分のお気に入りのぬいぐるみを他の人が旅行に連れていって、観光地にいるぬいぐるみの写真を撮ってきてくれるというサービスがあると聞いたことがある。ドワーフの海外旅行で思い出した。