Akameri

ガンジーのAkameriのネタバレレビュー・内容・結末

ガンジー(1982年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

アインシュタインの言葉通り、特別な立場ではないにもかかわらず非暴力、非服従を最後まで貫き通し一つの国を独立へ先導した人物が実際にいたことを、容易に想像できない。
非暴力は抵抗しないことではない。彼は積極的に抵抗を続けた。時には殴られ、投獄され、民衆が虐殺されても尚その姿勢を崩さなかった。
この映画を観るまでは勘違いをしていたが、彼は怒らず何にでも赦しを与えたのではなかった。
ただ、暴力では解決しないことを知っていた。特に民衆が虐殺されたときや、各地で内戦とも言える暴動が起きた際には、かなりの葛藤があったことだろう。
彼のために数千万人を超える人物が行動を変えていったことは信じられない。彼は王族でもなんでもないのに。
このように私が簡単に信じられないと思ったことでも、彼にとっては不可能ではなく信じるに値することだったのだろう。

しかし全てが上手くいくことはなく、最終的には宗教間の対立が彼を死に追いやった。
宗教問題はそれほどまで根が深く解決が容易ではないということも、痛感した。
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