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その男、凶暴につきのペインのレビュー・感想・評価

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)
4.5
“1Q89”

平成が終わろうとしている今、この平成元年(1989年)の革命的傑作を再鑑賞。

「その男、凶暴につき」“以前”、“以後”って言えちゃうくらい、それまでの日本映画の流れを変えちゃった作品で、完璧な省略に、完璧な暴力描写。とにかく超クールな“世界のキタノ”の原点。

冒頭ど頭、ホームレスの顔が映し出されてそこに画面横から缶がカンカラカ~ンって飛んでくるファーストショットで“あ、天才!”って私は思いました。もの凄い研ぎ澄まされた緊張感溢れるショットなんですよ。名作はだいたいファーストショットから違うって言うけどホントですね(笑)

それにたけしはやっぱり俳優としても超グレートで、この頃のたけしの何て言うか“世界を喰ってかかるような目つきと佇まい”というか…キレッキレぶりたるや…

ってまぁ色んなこと言ってきたけど、とにかく超超超面白いから観てない人は直ちに平成が終わる前に観るべき。
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